「英会話スクールに行くな」とは言いません。でも、そこに行くのはTOEICで900点を取ってからの方がイイ。英語の基礎力がないままネイティブ講師と話しても、自分が口を動かしている時間はほんのわずかです。もしあなたが900点以下のスコアであれば、まず基礎トレーニングをすべきです。仮に1日1時間を英語学習にあてられるなら、1時間フルに口を動かしましょう。基礎トレなくして英会話ができるようにはなりません。

TOEICに出てくるシーンは、駅のアナウンス、買い物、同僚との会話など、ごく一般的な日常生活です。こうした場面で使われる語彙を知らないと、普段の生活に支障をきたします。英会話ができるようになりたければ、TOEICに出てくる語彙を覚えてしまいましょう。

英会話の練習のために、またリスニングの練習のために洋画や海外ドラマを見ようと思っても、実際に歯が立ちませんよね。好きなこと、興味のある分野を通して英語を勉強しようと考えるのは、一見すると理にかなっているように思えます。しかし、基礎力が完成していな時点では、あまりお勧めできません。実は、映画やドラマに比べると、TOEICのリスニングはすごく簡単。基礎レベルの語彙と文法と表現だけで構成されている、しかも明瞭に話してくれている。そんなTOEICのリスニングが聞き取れずして最初から映画に手を出すのは、準備不足。結局のところ挫折してしまいます。字幕なしで映画が見たいのであれば、まずは何としてでも基礎力完成、つまりTOEIC900点を突破しましょう。

ビジネス英語とか、旅行のための英会話とか、そういったものはありません。英語は英語です。基礎力の完成、つまりTOEIC900点を突破しなければ、ビジネス英語だって日常会話だってできないのです。とにかく900点突破が先決。それを成し遂げないことには何も始まりません。