日本では、英語に関する様々な資格試験が実施されています。その中でも特によく知られているのが、英検（実用英語技能検定）やTOEIC®テストです。社会人なら、TOEIC®テストを受験する機会が多いですね。企業の昇格基準に採用されていたり、就職の際にスコアが求められるからでしょう。また、ほぼ毎月受験チャンスがあるという利便性もあります。

英検は1～5級まで、準2級と準1級を含めて7段階のレベルがあります。最も易しいのが5級で、基本的な文法が出題されます。3級からは筆記試験に加えて英語での面接があり、準1級と1級では英作文も加わるなど徐々に難易度が上がり、2級は高校卒業程度、1級が大学卒業程度という目安です。



一方、TOEIC®テストは合否ではなくスコアで評価される英語のテストです。英語初心者でもネイティブでも、レベルに関係なく同じ問題に解答していく形式です。英語を習い始めた方が英検を受験するのは、受験者のレベルに応じて試験を受けることができるという点が大きく影響していると考えられます。

TOEIC®テストで扱われるシーンは、日常のコミュニケーションの場面です。「難解な文章が読める」、「大学の講義内容が分かる」などといった力は測れません。しかし、日常のなんでもないコミュニケーションができるのか、同僚と業務連絡ができるのか、お店を予約したりキャンセルしたりできるのかといった、生活上のコミュニケーション力を測るために、とても役立つ指標です。学問としての英語ではなく、実務としての英語ですね。

仕事のために基本的なPCスキルがありますよ、というのと同じように、オフィスで基本的な英語が使えますよという証明としてTOEIC®テストのスコアは意味があるのです。



テストの内容について学術的側面が全くないからといって否定する先生方もいますが、そもそもの目的が実務なのですから、学問の証明ではなく、単なるスキルの証明で良いのです。基本的PCスキルがないと困るのと同じように、ある程度のTOEIC®テストのスコア、つまり基本的な英語によるコミュニケーション力がないとビジネスで困るので、多くのビジネスマンにとってTOEIC®テストのスコアは重要なものとなっています。



特にSLCがある渋谷区近隣は外資系企業の進出も多く、社会人になって改めて英語の必要性を実感している方も多くいらっしゃいます。TOEIC®テストは世界150ヶ国で実施されているグローバルスタンダードな試験ですので、社会人になった時こそ活かすことができるのが大きな魅力の1つでしょう。