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日本語の文法

2016/05/13 - BLOG

SLCの矢田です。

外国人に日本語を教えていると、
「文法が絶対に理解できない人」
というのがたまにいます。

そういう人が決まって言うのは、

「英語に品詞はないから」
「英語に自動詞・他動詞の区別はないから」

だから、

「日本語はおかしい」

ということです。

顔では苦笑い、心の中では
「くっそ~、あるわぼけ・・」
(生徒さんに対してすみません・・)
とつぶやいていました。


文法が分からない人っていうのは
母語を客観視できていないということです。

母語が客観視できれば、
英語だろうと、日本語だろうと、
我々地球人は同じような仕組みに乗っかって
言葉を発達させてきています。

以前に勤めていた日本語学校の校長の口癖が、
「宇宙人じゃないんだから、何語だって一緒だよ!」
でしたが、
私もこの台詞をついつい叫んでしまいます。

ですので、英語の文法が分からないと悩んでいる方には、
是非日本語の構造に興味を持ってもらいたいのです。

とはいっても
難しい漢字が書けたり、
四字熟語をたくさん知っていたら、
日常生活に役立つかもしれないけど、
今更母語の文法を学んで何の役に立つんだ?
と思ってしまいますかね。。。

まあだから、
美しい日本語ブームはあっても
日本語文法ブームってのは起こらないわけです。

日本語を客観視することで
他の言語が分かるんだという
意義を感じられる
日本人のための「日本語文法」を
模索したいなと
具体的案はまだないのですが、
ぼんやりと思っています。


SLC
矢田

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