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言語一つの習得

2018/10/06 - BLOG

SLCの矢田真生子です。

一つの言語を、なんとか話せるレベルに持って行くことは、
もちろん骨の折れることで、数千時間必要です。

「時間かけるのもったいない」って言っている人に限って、
普段もったいない時間の使い方をしているものです。

20代の頃、日本語教師の仕事をしていた時、
つくづく感じたのですが、
優秀なインド人、中国人、韓国人の、一つの言語に対する重さが、
日本人とはもう全然違うんです。

「日本に進出するから、日本語習得」っていうのが、
「経理部配属になったから、簿記2級」ぐらいのノリです。

数千時間の重さは、人によってえらく違います。

人生をかけた大仕事と捉えるのか、
その先の目的に向かっての、一つの準備仕事なのか。

本当に、その頃、インド人には度肝抜かれました。

「あれ?教えてないのに、もう知ってる???」という不思議な感覚が、
私にも、他の講師にもありました。

インド人の生徒さんに「なぜ知っているの?」と聞くと、
「アンタが教えたからだよ!」と返ってくるのですが、
教えた記憶が・・・ない・・・。

いや、一回言ったけど、それで分かる人なんて見たことない。
普通は、二回三回、繰り返し説明して、やっと相手に届きますからね。

教える前から、もう知っていたのでは?
そのぐらいの勢いで、こっちがパニックになるぐらいの習得速度で、
あんな人達見たことありません。

そんな外国人たちと同じ土俵で働く世の中になっていきます。
この先も、マイペースに日本人の感覚で、
「いやあ、言語って時間かかるからねえ」なんて、言ってていいのか?

一つの言語習得は、真剣に取り組まないと成し遂げられないけど、
だからって、一生かかるような仕事じゃないですから、
その重さをもうちょっと軽くすべきだと、思います。

SLC
矢田

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