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10年やると

2023/01/06 - BLOG

SLCの矢田真生子です。

10年ぐらいスクールをやっていると、
思ってもいなかったタイミングで、
懐かしいお客様がまた来てくださることがあります。

今受講中の司法書士の研修で「お客様は回遊魚」と習いました。
そして、一人一人のお客様に寄り添う対応をしていれば、
お客様はついてきてくださる、派手な宣伝なんかやめとけ、
品位を保て、と習いました。

本当にそうだなあと、思います。

更に、このやり方が一番、経済効率も良いんですよ。

広告打って、毎回新規のお客様を獲得しなくちゃいけない商法って、
めっちゃきついはずです。
経営者も働く人も、しんどいでしょう。

このエリアで、この店舗面積で、この事業で、
どのくらいのお客様が来てくださるかっていうのは、
もう決まっていることで、
それを人工的に増やそうとすると、しんどいばっかりです。

ちょうどいい加減を知り、その前後で満足することを覚えることは、
決して貧乏くさいことではない。

企業とか経済の成長で、わくわくする時代はもうとっくに終わっています。
新春のテレビを見て、年老いた全員男性の経済人たちが何か言ってるの見ても、
一つもわくわくする要素ないな、と思いました。

成長とか進出とか、もう何回聞いたか。
飽きました。

それよりも、成長なんかは適当なところでいいので、
ちゃんと自分が使える時間を豊かに持って、
自分の知恵や経験値を成長させていくほうが、
ワクワクすると、思います。

いつまでも経済成長という同じネタでワクワクしようとするから、
停滞感があって、
しんどいんじゃないでしょうか、と思うのです。
ワクワクの対象を変えないといけない。

で、そんな感覚を強烈に再確認した本が、去年読んだ
チャン・ガンミョンの『韓国が嫌いで』という小説です。

これは去年読んだ中で、一番今の気持ちにぐさりと刺さってきました。
韓国の小説では、「もうやばい」「もうこんなことはやめないと」
「この時代は続かない」ということが作家さん達によって、
様々な形で表現されていて、今の時代を生きる大事な言葉が、
たくさん収穫できます。

経済人の言葉は、成長とか進出とか何パーセント増とか、使い古された言葉で、
もう全く、なんのヒントにもならないし、亡霊たちに見えてしまいます。

で、これからは、グローバルとか言ってるよりも、小さな商売のほうが、
ワクワクする時代になってくると、思うので、
何か出来る人から始めてみてはどうでしょか?と思うんです。
まあ、簡単ではないんですが、出来る人から、
今の仕組みから一抜けしていくと、
なんか面白いんじゃないかと、そういうほうがワクワクすると思うんです。

小さな商売は楽しいですよ。
お客様と、出会って、また再会して、お話して、
そういう日々がぐるぐると回っていくのは、
本当に楽しいです。

SLC
矢田

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